2010年11月26日

先輩達の活躍

今回は、美術科15回生の津田真代さんをご紹介します。
在学当時の様子や、明石高校美術科を巣立った後、どのように世の中に羽ばたいていったのか、 卒業生の一人として、詳細に話を伺う機会をいただきました。
美術系をめざす、全ての皆さんに知っていただきたいと思い、 長文で掲載しております。ぜひ、ご覧ください。津田真代さん 略歴

○京都精華大学 芸術学部造形学科日本画専攻 卒業

  ◎職務経歴
<平成16年4月〜平成18年3月>
 西陣織物の帯の企画販売の会社で、事務、電話対応、在庫管理等を担当

<平成18年7月〜平成18年9月>
 雇用・能力開発機構京都センターにて職業訓練・DTP編集デザイン科受講

<平成18年10月〜平成18年12月>
 イラストオペラブック「椿姫」挿絵制作

<平成19年2月〜>
 株式会社タオ
 事業内容:教育ソフトの企画開発と販売
 HP:http://www.tenjin.cc/
 イラストレーターとして入社
 イラスト、アニメーション、画面デザイン、キャラクター景品のデザイン等担当


◎明石高校美術科での3年間

現在、私の絵を描く力の基礎となっているのは、美術科での3年間です。
授業の中で私が何よりも好きだったのはデッサンでした。 鉛筆、木炭、着彩のデッサンに、日々夢中になって取り組んでおりました。

思い出深いのは、3年生の時、受験に向けて友人2人と一緒に、 放課後に着彩デッサンに取り組んでいたことです。 3人共同じモチーフにして、きっちり受験と同じ時間を設定して、 「よーいスタート!」という感じで3人で一斉に下描きを開始していました。
講評は毎回水田先生にお願いしておりました。 先生の授業後や休み時間など合間を縫って お願いする私達に、 いつも温かく、熱心に講評をしてくださいました。 時には厳しい事もきちんと仰ってくださる先生の講評は、 本当に勉強になり、大変有り難かったです。

また、この友人2人はもちろんですが、 美術科のクラスメイトの存在はとても大きいものでした。 仲間がいたから、頑張れた事、目標を持てたこと、 数えきれない程たくさんあります。

美術科で学んだことが、今の私にとって大切な財産となっています。


◎「椿姫」の挿絵を担当

tuda-tubaki.jpg楽譜・書籍等を取り扱っている出版社で オペラをテーマとしたイラストのオーディションがあり、 「アイーダ」のイラストを送ったことがきっかけです。 採用されると、オペラのお話1冊分の挿絵を担当できるという企画でした。
下絵を見ていただき、何度か電話でやりとりをさせていただきながら、 約20点のイラストを作成いたしました。
プロの編集者の方からのご指示、ご意見は大変勉強になりました。 印象的だったのは、「これはオペラなんです。もっと華やかに描いてほしい。」 というご指摘でした。
自分では、「華やか」に描いているつもりだったのですが、 オペラを良く知っていらっしゃる方から見ると、全く足りていなかったようです。 色々なオペラ作品のビデオや映画、資料を沢山見て、 自分の中の「華やかさ」の基準をぐっと上げるようにしました。

「仕事」として絵を描くことができたという経験は、 その後の私の大きな自信となりました。


◎現在の仕事

tuda-tenjin.jpg私は現在、教育ソフトの企画・開発・販売を事業とする会社で、 イラストやアニメーション制作の仕事を担当しております。 小さい頃からずっと大好きな「絵を描くこと」が、 子どもたちの勉強の役に立っているということは 私にとって大変大きな喜びです。

仕事では様々な能力が必要になります。
野菜などのリアルなイラスト、キャラクターのイラスト、画面のデザインなど、 作成するものによって求められるものが異なります。
また、ただ単に優れたものを作成すれば良いわけではありません。 仕事では必ず周りの人々との関わりがあります。 依頼者からの意図を汲み取る力、段取り力、対応の早さ、 メールや電話での説明など、 絵を描くこと以外の力を伸ばすことが大変重要です。

「この世には、嬉しいこととタメになることの2つしかない。」 これは私の会社の社長の言葉です。
仕事で何か失敗をしてしまった場合でも、私の会社では、 後ろ向きに捉える社員はなく、 自分を含めたすべての状況を認めて「では、どうするか。」を大切にします。 失敗も含め、すべてを生かそうとします。 私は、この考え方に共感し、1つ1つの仕事から多くのことを学んできました。

美術科にいた頃の私は、1人で絵を描き、生きる道を目指していました。 でも、周りの人々と関わりながら仕事をし、 絵を描くこと以外の様々なことを学ぶ必要があったことが、 今は大変よく分かります。

美術科で鍛えていただいた3年間が、今の私を支えてくれています。 先生方に心から感謝しております。
posted by 管理人 at 00:00| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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